「精霊の守り人」@カンヌプレミア上映現地リポート

NEP Newsletter 2016年5月号より

プレミア上映の会場

プレミア上映の会場

演出の片岡エグゼクティブ・ディレクター

演出の片岡エグゼクティブ・ディレクター

青空の似合うカンヌだが、ドラマ「精霊の守り人」上映会当日はあいにくの曇り。お客さんの出足が気になるが、女優 高島礼子さんと迎えの車からレッドカーペットに降り立つと黒山の人だかり。高島さんはサイン攻めに合い前に進めません。大盛況に心が弾みます。
MIPTV初日のプレミア上映にアジア作品が選ばれるのは初めてで、とても名誉なことなのです。130席の上映会場には200人を超す海外のバイヤーが詰めかけ立ち見となりました。上映が終わるやわき起こる満場の拍手。同じ時間にアメリカの大作「ルーツ(リメイク版)」の上映が行われたので、「ルーツに行かないでモリビトに来てくれてありがとう」と私が挨拶すると客席は温かい笑いに包まれました。観客のみなさんがこのドラマを心から楽しんでくれたのが実感できた瞬間です。私が披露する苦労話に聞き入るその目は輝いていました。イベント終了後もたくさんのバイヤーが私の元に来て熱く感動を伝えてくれました。

翌日、NHK/NEPのブースに大勢の欧米バイヤーが「MORIBITO」購入のコンタクトに訪れました。これも快挙です! 映像のクオリティーの高さ、ストーリーテリングの秀逸さ、そして、エンターテイメント性が高く評価され、口コミで評判が広がりました。作品の力とそれを支え世界に売り込むNEPメンバーの努力が結実しようとしています。ドラマ作りの現場も戦場ならば、ここもまたひとつの戦場なのです。

(エグゼクティブ・ディレクター/片岡敬司)

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