NEP創立30周年記念「N響スペクタクル・コンサート」開催報告

3月19日(木)、当社は創立30周年記念「N響スペクタクル・コンサート」を開催いたしました。コンサートでは、プロジェクションマッピングなどの映像コンテンツとNHK交響楽団が奏でる壮麗な音楽がコラボレーションしたほか、ステージ上には現代アートのオブジェを配し、音楽、映像、アートが三位一体となったこれまでにない音楽空間をお楽しみいただきました。

コンサートの模様は、4月26日(日)に、NHK Eテレで放送されます。

バレエ組曲「火の鳥」(作曲:ストラヴィンスキー)とプロジェクションマッピングのコラボレーション

バレエ組曲「火の鳥」(作曲:ストラヴィンスキー)とプロジェクションマッピングのコラボレーション

コンサートの見どころ

コンサートは2部構成で開催されました。

第1部は、“地球からの贈り物”をテーマに、自然の映像や現代アートがステージを彩りました。世界的な現代アート作家・名和晃平さんがこのコンサートのために巨大なオブジェを制作。映像や現代アートそしてオーケストラの奏でる音楽がコラボレーションしたステージをお楽しみいただきました。

第2部では、ストラヴィンスキー作曲のバレエ組曲「火の鳥」の演奏にあわせて、音楽と映像が一体となったステージを披露しました。永遠と復活・再生の象徴である“火の鳥”が、宇宙の誕生から地球の未来へといざなう壮大な物語を、最新の映像技術を駆使して表現しました。

放送予定

4月26日(日) 午後3:00~4:30 NHK Eテレで放送

開催概要

名称 NHKエンタープライズ30周年記念「N響スペクタクル・コンサート」
開催日時 2015年3月19日(木) 午後7:00~9:00
会場 NHKホール(東京都渋谷区)
管弦楽 NHK交響楽団
指揮 尾高忠明(N響正指揮者)
バス 妻屋秀和
合唱 新国立劇場合唱団
司会 久保田祐佳(NHKアナウンサー)
空間デザイン 名和晃平

管弦楽:NHK交響楽団

NHK交響楽団の歴史は、1926年10月5日にプロ・オーケストラ として結成された新交響楽団に遡る。
その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年に日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称。 この間、ドイツからジョセフ・ローゼンストックを専任指揮者 として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築いた。
演奏活動の根幹となる定期公演は1927年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン、 エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチなど世界一流の 指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。
近年NHK交響楽団は、年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを開き、 その演奏は、NHKのテレビ、FM放送で日本全国に放送されるとともに、国際放送を通じて欧米や アジアにも紹介されている。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演するなど、その活動 ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。
現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、名誉客演指揮者アンドレ・プレヴィン、正指揮者外山雄三、尾高忠明。2015年9月から、パーヴォ・ヤルヴィを首席指揮者として迎える。

指揮者:尾高 忠明

1947年生まれ。国内主要オーケストラへの定期的な客演に加え、ロンドン響、ロンドン・フィル、BBC響、バーミンガム市響、ベルリン放送響、フランクフルト放送響等へ客演している。第23回サントリー音楽賞受賞。1993年ウェールズ音楽演劇大学より名誉会員の称号を、ウェールズ大学より名誉博士号を、1997年英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。さらに1999年には英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与されている。2012年有馬賞(NHK交響楽団)受賞。
本年1月にはジュリアード音楽院での「Focus! 2015日本の現代音楽」公演にて、武満、三善、吉松作品を指揮し高い評価を得た。4月にニコライ・マルコ国際指揮者コンクールの審査員を務めるほか、5月 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団に客演、8月にはBBCプロムスに出演する予定
現在NHK交響楽団正指揮者、札幌交響楽団音楽監督、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(旧BBCウェールズ交響楽団)桂冠指揮者、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、読売日本交響楽団名誉客演指揮者、紀尾井シンフォニエッタ東京桂冠名誉指揮者を務めるほか、東京藝術大学音楽学部指揮科主任教授、相愛大学音楽学部客員教授、京都市立芸術大学音楽学部客員教授として後進の指導に当たっている。

曲目

ウォルトン 戴冠式行進曲「宝玉と王のつえ」
ヘンデル 組曲 「水の上の音楽」から
リムスキー・コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」から「海とシンドバッドの船」
レスピーギ 交響詩 「ローマの松」から「ジャニコロの松」「アッピア街道の松」
レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリアから「シチリアーナ」
プッチーニ 歌劇「トスカ」から「テ・デウム」
ストラヴィンスキー バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)