ぶらり水中散歩!! 「潜れ!さかなクン」

3月30日(土)夜7時30分 総合テレビ放送

あるときは海底深く走るトンネルへ。またある時は深海に沈む船へ…。
私たちがまだ見たことのない水中世界は一体どうなっているのか、さかなクンが潜りまくって探検する新感覚番組! NHKが誇る潜水撮影チームとタッグを組んで、魚になりきって海中探検します!
第1回は東京湾。水中工事の達人や漁礁名人と一緒に、シンゴジラも現れたアクアライン下、山下公園の海、館山の魚の高層マンションなどぶらり散歩します!

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企画が立ち上がったのは3ヶ月前。さかなクンと一緒に番組を作りたい…と色々調べていたら、特製ハコフグウェットスーツ姿のさかなクンの写真を発見しました。

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「さかなクン潜れるのか! じゃあ水中ブラタモリみたいに潜りまくる番組が出来たら面白そう!」とスタッフ一同俄然盛り上がりました。

潜ると言っても、普通のきれいな海を潜るだけではイマイチ面白くないかも…ということで、身近な東京湾、それも東京湾を横断するアクアラインなどの人工構造物の近くを潜ることにしたのですが…調べてみると、行き交う船が多いため、安全管理上通常は立入禁止の場所が多いと分かりました。また海水に栄養分が多く緑色に濁っているため、1メートル先も見えない状態とか…。

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横浜・山下公園の海 栄養分が多いので水が緑色です

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水中での溶接作業のロケ 1メートル先も見えない水中で 火花が飛び散ります

アクアライン下は是非潜ってみたかったのですぐに申請を始め、さらにNHKの潜水カメラマンチームと連携して、安全な撮影方法を探りました。水中で専門家やスタッフとコミュニケーションが取れるよう骨伝導トランシーバーを用意し、事前にさかなクンとテスト潜水を行うなど準備を進めました。

しかし、一番の課題は天候。
さかなクンには10日間スケジュールを空けてもらいましたが、海が荒れたら2〜3日船を出せないことはザラ。さらに東京湾の真ん中ともなると、船が出る確率は五分五分とのことでした。

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テスト潜水時の一枚

そして迎えた本番。初日と2日目で海ほたるパーキングエリアと風の塔(アクアラインの通気口)に潜る予定でしたが、2日とも奇跡的なピーカンで、ほぼ無風。ドローンから撮った海ほたるは豪華客船のようで本当に美しかったです。

水温は9度。海の中も濁ってはいましたが、むしろ探検気分がいっぱい!
アクアラインを作った水中工事の達人、渋谷正信さんに案内していただいて、通常は立ち入りが禁止されている風の塔に上陸。海に潜ると、そこには驚きの生態系が…!

水中工事の専門家・渋谷さんとさかなクン 通常は立ち入り禁止の風の塔に上陸

水中工事の専門家・渋谷さんとさかなクン 通常は立ち入り禁止の風の塔に上陸

春の海には 日本の固有種カミクラゲがたくさん

春の海には 日本の固有種カミクラゲがたくさん

そのほか横浜・山下公園の海を潜り、房総・館山では水中から見る定置網の予想外の美しい姿に大興奮! これまで知っている東京湾の姿とは一味も二味も違う、不思議な世界をたっぷりご紹介します。

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定置網の中でスルメイカを発見

水中カメラマンのレジェンド 須賀次郎さんと漁礁をめぐる旅へ

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漁礁にはソフトコーラルが 東京湾とは思えない美しい風景

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さらにぜひご紹介したいのが、番組のテーマ曲。
タイトルが「潜れ!さかなクン」なので、さかなクンと東京スカパラダイスオーケストラさんに「およげ!たいやきくん」をカバーしてもらったら素敵なのでは…!?」と思い付き、ダメ元でスカパラさんにご相談したら…なんと、まさかの快諾!

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特製のシルバーハコフグ帽子も用意し、都内のスタジオでレコーディングを行いました。さかなクンは哀愁あふれるクラリネットとボーカルで参戦。メンバーによる「潜れ!さかなクン」コールには、たいやきくん作曲家の佐瀬寿一さんも飛び入り参加してくださいました。ご機嫌な大人たちの心意気あふれる楽曲は、こちらでご覧になれます。スカパラさん、本当にありがとうございました!

放送は3月30日(金) 夜7時30分 総合テレビです。
ぜひご覧ください!

(制作本部 情報文化番組 エグゼクティブプロデューサー 西島昌子)


潜れ!さかなクン
NHK総合テレビ 3月30 日(金)夜7時30分から放送
番組ホームページ http://www4.nhk.or.jp/P4816/