「体感する」「わくわくする」映像演出を
演出ディレクター 日景 千秋
NHKの人体や数学の番組をはじめ、ドラマの演出や展覧会・博物館のPR企画、パラスポーツイベントなど幅広く演出を手がける。番組やイベントの音楽も時々自作。
映像を通してワクワクすること、“体感”できる場をつくることを大切にしている。
映像を通してワクワクすること、“体感”できる場をつくることを大切にしている。
#1
これまでの経緯/
NEPに入社した理由
学生時代はピアノや現代音楽を学んでいました。もともと音楽やラジオの仕事に興味があり、就職活動時はラジオ局を志望していたものの最終面接でご縁がなく、その後、NHKエンタープライズが手がける『東京JAZZ』や『ロックの学園』などの音楽イベントの存在を知り、「こういう形で音楽とメディアを結びつける仕事があるのか」と感じたことが入社のきっかけでした。入社当初は「番組をつくるぞ」というよりも、音楽イベントや空間演出の方に惹かれていました。
#2
現在の
仕事内容と役割
現在は、社会文化部で演出ディレクターとして、テレビ番組から企業向けの映像制作・イベントなど、なんでも楽しんでいます。
担当領域は構成から撮影・編集に至るまで、時には番組内の音楽の作曲や打ち込みも含めて一貫して担っています。京王電鉄の採用向け映像では、現場で働く人のリアルな姿が学生に伝わるよう、学生が社員を「逆面接」するスタイルの映像を制作しました。TAKANAWA GATEWAY CITY「未来へつながる 鉄道とまちづくり展」オープニングシアターの映像制作では、ファミリー層に向けて鉄道の歴史とまちづくりについて、人形劇によってポップに紹介しました。
企画の意図やターゲットを踏まえ、「どんな手法なら最も伝わるか」を考えながら、アニメーションや実写、プレゼンテーション形式など、最適な演出を設計しています。
担当領域は構成から撮影・編集に至るまで、時には番組内の音楽の作曲や打ち込みも含めて一貫して担っています。京王電鉄の採用向け映像では、現場で働く人のリアルな姿が学生に伝わるよう、学生が社員を「逆面接」するスタイルの映像を制作しました。TAKANAWA GATEWAY CITY「未来へつながる 鉄道とまちづくり展」オープニングシアターの映像制作では、ファミリー層に向けて鉄道の歴史とまちづくりについて、人形劇によってポップに紹介しました。
企画の意図やターゲットを踏まえ、「どんな手法なら最も伝わるか」を考えながら、アニメーションや実写、プレゼンテーション形式など、最適な演出を設計しています。
#3
演出ディレクターの
仕事の進め方
番組でも企業案件でも、情報を紹介して終わりにするのではなく、どうやったら実感してもらえるか、ワクワクしてもらえるかを大事にしています。そのために、最もふさわしい表現方法をじっくりと考えるようにしています。企業案件では、採用やブランド訴求といった具体的なゴールに対して、ストレートなドキュメンタリースタイルにするのか、アニメで伝えるのか、紙芝居や人形劇にするのか、あるいはSNS配信風の見せ方にするのかなど、さまざまな映像表現を試していくことが醍醐味です。
#4
思い出深い
プロジェクト
東京JAZZ 地上広場 “the PLAZA”
入社5年目ごろ、通りすがりの人が気軽に音楽を楽しめる“都会のジャズフェス”をコンセプトに、東京国際フォーラムの地上広場の企画・演出を担当しました。
自然と観客が集まり、世界中のミュージシャンの演奏に出会える空間を目指して、プログラムを考えました。お客さん自身が楽器を持ち寄ってプロのミュージシャンと即興セッションができる「朝ジャズ」の企画には多くの人が集まり、みんなで爆音を鳴らせたのがとても楽しかったです。駅から人が流れてきて、音に引かれて足を止め、首を振りながら聴いてくれる光景は、今でも鮮明に覚えています。
自然と観客が集まり、世界中のミュージシャンの演奏に出会える空間を目指して、プログラムを考えました。お客さん自身が楽器を持ち寄ってプロのミュージシャンと即興セッションができる「朝ジャズ」の企画には多くの人が集まり、みんなで爆音を鳴らせたのがとても楽しかったです。駅から人が流れてきて、音に引かれて足を止め、首を振りながら聴いてくれる光景は、今でも鮮明に覚えています。
『写楽のスマホ』
最近では、スマートフォンの画面だけで進行するSF歴史ドラマシリーズの一編として、江戸の浮世絵師・写楽をテーマにした「一人称スマホ視点映像」で人物像を描く手法に挑戦しました。スマートフォンの視点のみで撮影するという制約の中で、カメラをどう役者さんにつけてもらうか実験したり、映り込む指の動き(指のお芝居)をみんなで話し合うなど、通常のテレビドラマとは異なるアプローチを試すことができ、とても面白い経験になりました。
#5
制作の中で感じる
難しさと工夫
映像制作では、現場で起こる予期せぬ出来事にどう対応するかが常に求められます。絶景を撮りに行ったのに土砂降りになってしまったり、長く追っていた実験が失敗してしまったりと、撮影現場では想定外のことが多く発生します。一方で、俳優が台本にない面白いアドリブをしてくれたり、スタッフがプランにないアイデアを現場で思いつくこともあります。そうした「現場で起こる想定外」をポジティブに取り込み、作品の完成度を高めていくことが大切だと思っています。
また、専門的な知識が求められる題材では、専門家の話をきちんと理解したうえで、一般の視聴者にも興味を持ってもらえるようCGなども用いて、見せ方を工夫する必要があります。特に人体の臓器や細菌、数式などを扱う番組では、「勉強」としてではなく、どうすればストーリーとして感じてもらえるか、どのように感動を共有できるかを考えることが、常に難しくもあり、同時にとても楽しい部分でもあります。
また、専門的な知識が求められる題材では、専門家の話をきちんと理解したうえで、一般の視聴者にも興味を持ってもらえるようCGなども用いて、見せ方を工夫する必要があります。特に人体の臓器や細菌、数式などを扱う番組では、「勉強」としてではなく、どうすればストーリーとして感じてもらえるか、どのように感動を共有できるかを考えることが、常に難しくもあり、同時にとても楽しい部分でもあります。
#6
達成感を
感じる瞬間
お客さんの反応が見える瞬間が、何よりのやりがいです。東京都の委託事業であるパラスポーツ普及啓発事業「TEAM BEYOND」では、音楽も作曲してステージ演出を担当しました。子どもたちが音楽に乗って体を動かしたり、満面の笑みを見せてくれたとき、「あ、届いた」と心から実感できました。
また、番組制作では、ひっそりとマニアックな小ネタや遊び心のある数秒間のカットを仕込むこともあります。それを視聴者の方がSNSで見つけて反応してくれると、とても嬉しくなります。
また、番組制作では、ひっそりとマニアックな小ネタや遊び心のある数秒間のカットを仕込むこともあります。それを視聴者の方がSNSで見つけて反応してくれると、とても嬉しくなります。
#7
これから
挑戦してみたいこと
まだやったことのない表現方法やアイデアを、これからもずっと探していきたいと考えています。モニターの画面だけにとらわれず、巨大なオブジェクトへのプロジェクションや空間全体を生かした表現にも、さらに取り組んでいきたいです。今後は、VRやARの分野にも挑戦してみたいと思っています。
#8 NEPの強み/社風
NHKエンタープライズには、テレビ番組に限らず、企業映像やイベントなど多様な分野の仕事があります。私自身も音楽イベントがやりたくて入社しましたが、実際には映像制作の仕事を通して、自分の得意分野や興味の方向性を見つけてきました。
NEPは、入社時点でやりたいことが明確でなくても、実際の現場を経験しながら幅広い選択肢の中から自分の道を見つけていける環境だと思います。
NEPは、入社時点でやりたいことが明確でなくても、実際の現場を経験しながら幅広い選択肢の中から自分の道を見つけていける環境だと思います。
#9
採用候補者への
メッセージ
関心の薄かった分野や、訪れたことのない場所、学生時代なら多分友達にはならなかっただろうな…というタイプの人とも出会える仕事です。さまざまな経験を重ねる中で、自分の得意なことや、深掘りしていきたいテーマを見つけていける会社だと思いますし、「これしかやりたくない!」と限定するよりも、いろいろなものに興味を持てる柔軟さの方が大切かもしれません。
#10
クライアント様への
メッセージ
商品や人、歴史や風土など、取り上げる対象はさまざまですが、そこに込められた想いをじっくりと伺うことを大切にしています。映像で何を届けたいのかを一緒に考えながら、さまざまな表現方法を用いて、メッセージをより魅力的に伝えていきたいと思います。
プロフィール
日景 千秋 (ひかげ ちあき)
NHKエンタープライズ 社会文化部/演出ディレクター
企業映像・テレビ番組・イベントなど幅広い分野で演出を担当。
NHKの番組では人体科学番組や「笑わない数学」、NHKスペシャル「2030」の特撮パート、歴史とスマホを組み合わせたSFドラマ「紫式部のスマホ」「写楽のスマホ」などを制作。企業案件では、採用映像、美術展示のPR、博物館の展示映像、パラスポーツ普及啓発プロジェクト「TEAM BEYOND」のイベント演出など。
企業映像・テレビ番組・イベントなど幅広い分野で演出を担当。
NHKの番組では人体科学番組や「笑わない数学」、NHKスペシャル「2030」の特撮パート、歴史とスマホを組み合わせたSFドラマ「紫式部のスマホ」「写楽のスマホ」などを制作。企業案件では、採用映像、美術展示のPR、博物館の展示映像、パラスポーツ普及啓発プロジェクト「TEAM BEYOND」のイベント演出など。