極地に挑み、生命を見つめる。
地球の“いのち”を伝える。
自然番組ディレクター 原田 美奈子
氷点下35度の北極圏から灼(しゃく)熱の砂漠まで、生命の営みを見つめ続ける自然番組ディレクター。
航海学を学び、船長を志した青春時代。女性の船員就職が難しかった時代背景の中で、海への憧れを“映像”という形で叶えようと転じ、現在はNHKエンタープライズで『ダーウィンが来た!』や『ワイルドライフ』などを手がける。
雄大な大地に身を置き、圧倒されるような大自然を前に、人間の想像力など遥かに超えていく自然・動物の姿を伝えたいという。
航海学を学び、船長を志した青春時代。女性の船員就職が難しかった時代背景の中で、海への憧れを“映像”という形で叶えようと転じ、現在はNHKエンタープライズで『ダーウィンが来た!』や『ワイルドライフ』などを手がける。
雄大な大地に身を置き、圧倒されるような大自然を前に、人間の想像力など遥かに超えていく自然・動物の姿を伝えたいという。
#1
これまでの経緯/
NEPに入社した理由
大学では航海学を学び、船長を目指していました。
でも当時は女性の船員就職が難しい時代で、海への憧れを別の形で実現できる道を模索するうちに、映像制作に関心を持つように。
卒業後は現在のNHKテクノロジーズ (旧NHKテクニカルサービス)に入社し、3Dの展示映像や宇宙・医療・美術・コンサートなど幅広いジャンルを担当。何でも楽しかったです。
そんな仕事の中で、水族館の小さな企画書を書いたことがきっかけで、自然番組の制作と出会います。そのご縁がつながり、NHKエンタープライズへ移りました。
でも当時は女性の船員就職が難しい時代で、海への憧れを別の形で実現できる道を模索するうちに、映像制作に関心を持つように。
卒業後は現在のNHKテクノロジーズ (旧NHKテクニカルサービス)に入社し、3Dの展示映像や宇宙・医療・美術・コンサートなど幅広いジャンルを担当。何でも楽しかったです。
そんな仕事の中で、水族館の小さな企画書を書いたことがきっかけで、自然番組の制作と出会います。そのご縁がつながり、NHKエンタープライズへ移りました。
#2
現在の
仕事内容と役割
現在は『ダーウィンが来た!』や『ワイルドライフ』といった自然番組を中心に、企画立案からロケの準備、撮影、編集までを一貫して手がけています。
撮影地が海外になることも多く、行ったことのない土地や見たこともない生きものに対して、毎回激しく妄想を膨らませています(笑)。
その一方で、現地の研究者の方々にお力添えいただくこともとても大切です。番組は1本を完成させるのに数ヶ月を費やすため、たくさんの本数をつくることはできません。だからこそ、1本1本にしっかり向き合いたいと思っています。
撮影地が海外になることも多く、行ったことのない土地や見たこともない生きものに対して、毎回激しく妄想を膨らませています(笑)。
その一方で、現地の研究者の方々にお力添えいただくこともとても大切です。番組は1本を完成させるのに数ヶ月を費やすため、たくさんの本数をつくることはできません。だからこそ、1本1本にしっかり向き合いたいと思っています。
#3
制作で
大切にしていること
動物や自然の美しさをそのまま伝えるだけでなく、現地の人や研究者がどのように見つめているのかを心に落とし、物語の中でそっと伝わればいいなと思っています。
また、番組制作はひとりではできません。仲間とチームになり、同じものを目指せれば、最高です。
また、番組制作はひとりではできません。仲間とチームになり、同じものを目指せれば、最高です。
#4
思い出深い
プロジェクト
『ワイルドライフ』『ダーウィンが来た!』
写真家の故・星野道夫の悠久の旅路
写真家の故・星野道夫さんの足跡をたどりながら、アラスカ北極圏の原野でトナカイ(カリブー)の大移動を追いました。
その取材の矢先、番組をともに制作するはずだったプロデューサーとカメラマンが相次いで他界。2人は星野さんと実際にアラスカで撮影をしてきた方でした。3人の大先輩の思いを継ぐ形で臨んだ、忘れがたいプロジェクトになりました。
その取材の矢先、番組をともに制作するはずだったプロデューサーとカメラマンが相次いで他界。2人は星野さんと実際にアラスカで撮影をしてきた方でした。3人の大先輩の思いを継ぐ形で臨んだ、忘れがたいプロジェクトになりました。
この写真の山の向こうは北極海。
穏やかな冷たい風が吹いていました。
時刻は夜中の午前0時頃。白夜のため暗闇になることはありません。
やわらかい光が辺りを包み、桃源郷にいるようでした。
穏やかな冷たい風が吹いていました。
時刻は夜中の午前0時頃。白夜のため暗闇になることはありません。
やわらかい光が辺りを包み、桃源郷にいるようでした。
いくつもの小さな幸運が重なり、夏のひと時、北極圏に現れるトナカイ10万頭の大集結を発見!
星野さんが生涯をかけて追った光景を目の当たりにして、心の底から「地球にはまだこんな世界が残されていたんだ!」と思いました。
これこそ3人が伝えたかった世界です。
スタッフ全員、胸が熱くなりました。
わかるでしょうか?写真の小さな白い点々、全てがトナカイです。
星野さんが生涯をかけて追った光景を目の当たりにして、心の底から「地球にはまだこんな世界が残されていたんだ!」と思いました。
これこそ3人が伝えたかった世界です。
スタッフ全員、胸が熱くなりました。
わかるでしょうか?写真の小さな白い点々、全てがトナカイです。
『ダーウィンが来た!』『ワイルドライフ』
ナミブ砂漠の砂漠ライオン 孤高のメスの物語
アフリカ・ナミビア砂漠で、1ヶ月にわたりキャンプ生活を送りながら、世界でわずか70頭ほどの砂漠ライオンを追いました。
本来群れるはずのライオンがたった1頭で生きるメスが主人公です。
命の痕跡がまるで見当たらないような砂の世界で、自分の力だけを頼りに生き抜くメス。あまりの美しさ、そして壮絶な生き様に魅了され続けます。
この夏、その取材を一本の番組としてまとめたのですが、最後は思いもよらない厳しい結末を迎えることになりました。詳細はここでは省きますが、映像として記録し、伝えることの大切さを改めて痛感する経験になりました。
前述の写真家の星野道夫さんが語っていたように、それは「遠い自然」ではありながら、どこかで私たちと結びついている…そう実感しています。
本来群れるはずのライオンがたった1頭で生きるメスが主人公です。
命の痕跡がまるで見当たらないような砂の世界で、自分の力だけを頼りに生き抜くメス。あまりの美しさ、そして壮絶な生き様に魅了され続けます。
この夏、その取材を一本の番組としてまとめたのですが、最後は思いもよらない厳しい結末を迎えることになりました。詳細はここでは省きますが、映像として記録し、伝えることの大切さを改めて痛感する経験になりました。
前述の写真家の星野道夫さんが語っていたように、それは「遠い自然」ではありながら、どこかで私たちと結びついている…そう実感しています。
#5
海外ロケで
ホッとすること
最近は世界中、どこへ行っても携帯が使えるようになりました。それでも自然が相手ですから、1ヶ月以上、まったく電波が届かない…なんてこともあります。実は、これが驚くほど快適!目の前の出来事に集中し、被写体とゆっくり対話できるんです。
ある友人がこんな話をしてくれました。
「都会暮らしが続き、いつの間にか自分が五感を閉じてしまっていることに気がついた。自然の中に身を置くと、その感覚が蘇ってくる」
私の幼い頃には携帯なんてありませんでしたから、これが普通だったはずです。
今や、こうした電波のない世界を体感できること自体が、貴重で贅沢なことなのかもしれません。
ある友人がこんな話をしてくれました。
「都会暮らしが続き、いつの間にか自分が五感を閉じてしまっていることに気がついた。自然の中に身を置くと、その感覚が蘇ってくる」
私の幼い頃には携帯なんてありませんでしたから、これが普通だったはずです。
今や、こうした電波のない世界を体感できること自体が、貴重で贅沢なことなのかもしれません。
#6
制作の中で感じる
あきらめの境地!?
自然が相手だと、思いどおりにいかないことがほとんどです。
動物が現れなかったり、天気が急変したり…。
でも、そういうときこそ「ピンチはチャンス!」と、前向きに考えます。自然のリズムに合わせて、流れに身を任せちゃう。
するとなんだか向こうから幸運がやってきたりするんです!
動物が現れなかったり、天気が急変したり…。
でも、そういうときこそ「ピンチはチャンス!」と、前向きに考えます。自然のリズムに合わせて、流れに身を任せちゃう。
するとなんだか向こうから幸運がやってきたりするんです!
#7
これから
挑戦してみたいこと
世界は狭くなりましたが、まだまだ広い!!
まだ見ぬ生きものや場所はたくさんあります。
例えば、直近で撮影に行ったアフリカのモザンビークは、足かけ7年、行きたいと思い続けてきた場所で、私の担当番組では初登場の国です。15年に及ぶ内戦から奇跡的に復興を遂げた野生の王国が舞台です。2025年12月21日(日)の『ダーウィンが来た!』年末特番でご紹介しますので、ぜひご覧下さい!
まだ見ぬ生きものや場所はたくさんあります。
例えば、直近で撮影に行ったアフリカのモザンビークは、足かけ7年、行きたいと思い続けてきた場所で、私の担当番組では初登場の国です。15年に及ぶ内戦から奇跡的に復興を遂げた野生の王国が舞台です。2025年12月21日(日)の『ダーウィンが来た!』年末特番でご紹介しますので、ぜひご覧下さい!
#8 NEPの強み/社風
NEPは「やってみたい」と思ったことを応援してもらえる会社です。責任を持って進められれば、あらゆることができます!現場の結束は強く、チームでひとつの作品を仕上げる達成感は格別です。
#9
採用候補者への
メッセージ
知らない世界に飛び込むのが好きな人にも向いている仕事だと思います。経験の有無は問われません。好奇心さえあれば!
私も学生時代は、本気で船長を目指していたくらいです(笑)。
私も学生時代は、本気で船長を目指していたくらいです(笑)。
#10
クライアント様への
メッセージ
自然番組の制作を通じて、国内外の研究者や関係機関と信頼関係を築いてきました。こうしたネットワークをいかした企画が一緒にできるかもしれません。自然を見つめてきた経験は、教育や科学、環境など幅広い分野に応用ができると思います!
プロフィール
原田 美奈子 (はらだ みなこ)
国内外の自然番組を手がけるディレクター。
アラスカ、ナミビアなど世界各地の大自然を舞台に、野生動物の生態や人と自然の関わりをテーマにした番組を制作。代表作に『ワイルドライフ』や『ダーウィンが来た!』等。
最新の映像技術を駆使しながら、“自然に撮らせてもらう”という姿勢を大切に、生命の一瞬の輝きを見つめている。
アラスカ、ナミビアなど世界各地の大自然を舞台に、野生動物の生態や人と自然の関わりをテーマにした番組を制作。代表作に『ワイルドライフ』や『ダーウィンが来た!』等。
最新の映像技術を駆使しながら、“自然に撮らせてもらう”という姿勢を大切に、生命の一瞬の輝きを見つめている。