小学生達の真剣勝負 全日本なわとびかっとび王選手権2017

なわとびロゴ

「全日本なわとびかっとび王選手権」ってご存知ですか?
なわとびと聞くと、なにやら民放さんで同じようなにおいのする番組がありましたが、それは置いておいて・・・
NHKの番組として2012年にEテレでスタートした、小学校のクラス全員で参加する大なわとびの全国大会なんです。
跳び手が8の字を描きながら次々に縄を跳びぬけていく「8の字跳びタイムアタック」という競技で、1分間に何人が跳べるかを競います。
競技のルールはこちら

今年で6回目となる「全日本なわとびかっとび王選手権」ですが、昨年までは決勝大会の収録を東京渋谷のNHKスタジオで行ってきました。今年は、NHKの東京2020に向けた取り組みの一環として大会規模を拡大し、スタジオを飛び出し、10月22日に都内の体育館に全国からチームが集まり決勝大会を行うことになったのです。

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8の字跳び:上から見ると8の字のように縄を跳びぬけます

まずは、簡単に大会の概要をお伝えします。
8の字跳びの日本一を決めるこの大会。1分間に跳べたのべ人数を競います。出場条件は、クラス全員が参加すること。
1本のロープを団体で跳ぶ長なわとびは、持久力やリズム感はもちろん、仲間への思いやりやチームワークがないとうまく行きません。クラスが一つになって真剣に取り組むことで、クラスの絆を深め、個々人も成長していって欲しいという思いで大会は開催されています。
そんな教育的効果が認められ、今年は公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から「東京2020公認教育プログラム」として認定されました。

大会には全国から73チームの応募があり、まずは各チームの跳んでいる様子をビデオで送ってもらい、ビデオ審査を行いました。事務局では1分間に何人跳べたか、ビデオのコマ送りをしながら正確に数え、上位8チームを決定しました。
選ばれた8チームは9月に2次予選を行い、2次予選会場で1分間の8の字跳びを2回チャレンジ! その合計数の多い4チームが決勝に進出することになったのです。

そして迎えた10月22日。都内の会場で開催された決勝大会。当日はあいにくの雨模様でしたが、会場の体育館では朝早くから集まった小学生達の熱気に溢れていました。
今年決勝に残った学校は[北海道札幌市立清田緑小学校]、[茨城県鉾田市立旭北小学校]、[広島県呉市立白岳小学校]、[福岡県八女市立筑南小学校]の4校です。

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左から:札幌市立清田緑小、鉾田市立旭北小、呉市立白岳小、八女市立筑南小の皆さん

客席ではご家族をはじめ、多くの応援団が声援を送り、子どもたちの活躍を応援! おそらく競技に参加する小学生以上に親御さんのほうが緊張していたのではないでしょうか?

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決勝大会はトーナメント戦です。1分間の8の字跳びを順番にタイムアタックを行い、2回のタイムアタックの合計数が多いチームが決勝戦に挑みます。

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広島県呉市立白岳小学校 チーム『一心プルスウルトラ』のタイムアタック

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茨城県鉾田市立旭北小学校 チーム『旭北小かっとびクラブ』のタイムアタック

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北海道札幌市立清田緑小学校 チーム『The Stronger』のタイムアタック

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福岡県八女市立筑南小学校 チーム『共に「かがやけ」筑南っ子28』のタイムアタック

祈るように競技を見つめる応援団の皆さまも子どもたちと一緒に闘ってます。

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予選でも一度も引っかからずに跳びきるチームはほとんどなかったのですが、決勝大会の緊張の中で小学生達がどうだったのか・・・。

子どもたちの本気は、ストレートに心に届きます。そんな気なくても涙腺が緩んでしまいますよ! ぜひハンカチを用意して放送をご覧いただければと思います。

番組の総合MCは関ジャニ∞の村上信五さんとNHK廣瀬智美アナウンサー。顧問のSADAさん、ゲストのTKOの木下さんと木本さん、元オリンピック・シンクロ日本代表の青木愛さんも会場で観戦し、小学生の熱戦に思わず涙ぐむ場面も・・・。

放送は10月27日(金)総合テレビ 午後7時30分~
4月のエントリーから決勝大会まで、小学生達のガチな本気、熱いチャレンジを追いかけたドキュメントです。ぜひご覧ください。

「全日本なわとびかっとび王選手権2017」
2017年10月27日(金)NHK総合 午後7時30分~8時43分
番組HP http://www.nhk.or.jp/school/nawatobi/

(報告)編集部 長谷川 泰