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イベント 2017年08月04日

アイデアと技術の白熱戦 NHK学生ロボコン2017~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~

 

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ロボコン30年
2017年はNHKでロボコンが始まってから30年目という記念の年です。
「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(通称:高専ロボコン)」の第一回大会が開催されたのが1988年。今年は、記念すべき第30回大会が行われます。
一方「高専ロボコン」とは別に1991年に日本全国の大学を対象としてとして始まったのが「NHK大学ロボコン」。その後2015年に参加枠が広がり、高等専門学校や大学校も出場できるようになり、「NHK学生ロボコン(通称:学生ロボコン)」となりました。さらに2002年には「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト(通称:ABUロボコン)」という世界大会も始まり、「学生ロボコン」は日本国内の予選として位置づけられました。「ABUロボコン」とはABU(アジア太平洋放送連合)が主催するロボコンで、今年は18の国と地域からチームが参加する予定です。
そして、今年は「ABUロボコン」が8年ぶりに東京で開催されることもあり、「高専ロボコン」の30年とあわせてまさにロボコンイヤーなのです。

2017年6月11日、今年の「学生ロボコン」が“ものづくりのまち”大田区の総合体育館で開催されました。日本全国から24チームが参加し、8月27日に同じく大田区総合体育館で行われる「ABUロボコン」に出場できる2チームの座をかけて熱戦が繰り広げられました。
また、ロボコンの30年目を盛り上げていこうと応援団が結成され、当日会場には応援団長の哀川翔さん、応援リーダーの吉本実憂さんが駆けつけてくれました。

 

今年のルールは「投扇興」
ロボコンは毎年違うテーマ、違うルールで行われます。ルールを作ることも私たちの大きな仕事のひとつです。
今年の学生ロボコンのテーマは「The Landing Disc」。
日本の伝統遊戯、投扇興からインスピレーションを得ています。手作りロボットでフィールド上のスポットに乗っているボールを落とし、空いたスポットにディスク(フリスビーのような円盤)を投げて乗せることで得点していきます。スポットすべてにディスクを乗せれば「APPARE(アッパレ)!」達成で勝利です。
いかに早くAPPARE!を達成できるか、どれだけ多くのディスクをスポットに乗せることができるのを競うルールです。
ぜひ下記URLのルールムービーをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3Xvxbw_YCvQ&feature=youtu.be

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やっぱり学生たちはすごい!
実はこのルール、私の第一印象は「難しすぎないか?」でした。
投げるディスクはやわらかく、同じ投げ方をしても同じ場所に飛んで行くわけではありません。しかも使えるディスクはたったの50枚。のせなくてはいけないスポットは7つ。
面白いルールではあるものの、実際の試合は「APPARE!」勝負ではなく、得点勝負になってしまうのではないか、という不安がありました。試合で「APPARE!」が出ないとなると、大会自体が面白みのないものになってしまいます。前日のテストラン(リハーサルのようなもの)では、この不安が的中してしまいました。どのチームも「APPARE!」どころか、スポットにディスクを乗せることにすら苦労していました。
「明日の本番、大丈夫か!?」

しかし、やっぱり学生たちはすごい!
テストランの時間でディスクをスポットに乗せることすらままならなかったチームが、その後にロボットを調整して精度をあげ、本番で次々と「APPARE!」を達成し始めたのです。私の不安が学生たちによって、良い意味で裏切られた瞬間でした。

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下記のURLから学生ロボコン2017の試合映像がご覧いただけるので、ぜひのぞいてみてください。
https://www.nhk.or.jp/robocon/gakusei/index.html

その中で、私の一押しの試合をひとつだけ紹介させてください。
ページ中央「胸きゅん!熱戦6試合」の左下。
「あっぱれ封じ大作戦!」というタイトルの「東京工業大学 vs 東京工科大学」の試合です。

この試合は予選リーグAグループの第3試合でした。
正確無比なコントロールで確実にスポットを攻略する東京工業大学に対し、「スポットに乗ったディスクを打ち落とす」ために専用の射出機構を搭載した東京工科大学。
今回のルールが「①いかに早く「APPARE!」を達成するか。」そして「②どれだけたくさんのディスクをスポットに乗せることができるか」を競うものであったにもかかわらず、「相手のディスクを打ち落とすこと」に並々ならぬ時間とエネルギーを注いできたということだけでも私はワクワクしてしまうのですが、なんと東京工科大学は東京工業大学の「APPARE!」を阻止し続け、最後に作戦勝ちをしてしまいました。

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この後、東京工科大学に負けた東京工業大学はリーグ戦を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出してロボコン強豪の東京大学をも打ち破り優勝するわけですが、本大会で東京工業大学に勝つことができたチームは東京工科大学だけでした。

ルールをゼロから考えてきた私たちにとっては、このような試合が行われこと自体が非常に嬉しいことなのです。苦労して考えたルールが、学生たちの手に渡って独りで歩き始め、我々が考えもしなかったようなアイデアと技術をつれて帰ってくる。それがこの仕事の醍醐味といえるかもしれません。
ロボコンの仕事は、学生たちがロボットに注いできたアイデアと技術、そして並々ならぬ情熱を最高の形で表現できるステージを作り上げることなのだと感じました。

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次はABUロボコン
さて、この大会で代表となった東京工業大学と東京大学の2チームは、8月27日(日)大田区総合体育館で行われる「ABUロボコン2017東京大会」に出場します。中国、ベトナム、タイなどの強豪国は国内予選でみな「APPARE!」を達成しています。果たして日本は4年ぶり3回目の優勝を勝ち取ることができるのでしょうか?

大会の模様は、当日ライブストリーミングで配信されます。来場できない方も是非LIVEでお楽しみください!
ストリーミングの詳細はNHKオンラインロボコンのホームページで近日中に紹介されます。
URL http://www.nhk.or.jp/robocon/

また、番組の放送予定は2017年9月18日(月・祝)NHK総合 午前10時5分~となっておりますので、こちらも是非お見逃しなく!

学生達の熱い戦いをぜひご覧ください!

(グローバル事業本部 イベント・映像展開 プロデューサー 吉田拓史)

 

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