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イベント 2017年11月27日

いよいよ開催「MOVE 生きものになれる展」 担当者に聞いてみました

NEPが製作委員会に参加している「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」が、11月29日(水)から4月8日(日)まで日本科学未来館で開催されます。開催直前、担当の土手内エグゼクティブプロデューサーに制作の様子や見どころなどを聞きました。


 

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―「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」って?―
土手内:講談社が出版しているphoto1『動く図鑑MOVE』がシリーズ累計250万部とすごい勢いで売れているんですが、この図鑑の世界を体感してもらえるイベントが「MOVE 生きものになれる展」なんです。もともと図鑑の「動く」部分であるDVD映像を当社が制作していた縁で今回の企画展のお話が来たようです。
図鑑では鑑賞対象として「見て」学ぶのに対して、自分が主人公になって「生きもの」に「なれた!」と実感することによって「生物多様性」を理解し、「学ぶ楽しさ」を知って欲しいと考えています。

―チームの役割と土手内さんの仕事は?―
土手内:製作委員会には講談社、電通、読売新聞など多くの企業が参加しています。その中でも講談社の森定さん(『動く図鑑MOVE』編集長)がプロデューサー的なこだわりを持って世界観を作っています。電通は広告、クリエイティブディレクター、アイデア出し、グラフィック制作などを行い、読売新聞は地方展開を視野に入れたネットワークを使った営業を仕掛けています。また、日本科学未来館からも展示のアイデア出しをしてもらっています。

当社は全体プランニングに参加しながら、各ゾーンのデザイン・設計、動画やインタラクティブコンテンツの制作などを行っています。
長い時間をかけて、各社ひざを突き合わせて喧々諤々、議論してきました。実は僕は今までNHKで20年近く番組のセットデザインの仕事をしてきて、今年6月にNEPに出向してチームに参加したのですが、その時点でまだ決まっていなかったこともたくさんありました。途中からの参加なので正直とても厳しかったですが・・・。

グローバル事業本部 イベント映像展開 土手内エグゼクティブプロデューサー

グローバル事業本部イベント映像展開 土手内エグゼクティブプロデューサー

―実際の仕事は?
土手内:製作委員会とともに、会場における美術やグラフィックデザインのアイデア出し、限られたコストにおいて最大限の効果を得られるように、関係各社と打ち合わせを重ね、事業全体をデザインの視点でディレクションする業務です。
当社だけでも、立ち上げから約2年。深く関わってきた前任の山田さんをはじめ、全体統括、オープニング映像や大図鑑コーナーの「ホエザルになって家族をまもれ!」「ももくろちゃんZ!とLOVEダンスゲーム」、ミラクル・サバンナの映像制作、各コーナーの解説映像の制作、映像関係の権利処理など、多くのスタッフが参加しております。インタラクティブコンテンツの制作では、実際に子どもの動きをセンサーでキャプチャーして、動きに合わせた映像を再生できるような仕組みを取り入れて制作しています。子どもたちの背の高さなども考慮しながらステージデザインと仕組み、映像を組み合わせて行くんです。

とにかくたくさんデッサンやスケッチをしましたね。こんなに描いたのは久しぶりなくらい(笑)。俯瞰的な視点を大切にしながらもやっぱり絵を描くことが大事なんです。とにかくたくさんノートにメモ書きしています。ちょっとでも絵を書いておくと業務スピードが上がるんです。なんならこのままコピーして渡すとか・・・。スピードでクォリティーをあげたいと思っています。

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土手内メモ&デッサン

土手内メモ&デッサン

―テストにテストを重ねて―
土手内:下の写真は「ペンギンになってみる」ゾーンで坂の角度を調整しているのですけど、実際に子どもたちと一緒に何度も細かく試していくんです。

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どれくらいの角度がアトラクションとして最適なのか。10度、12度、15度など、この角度なら大丈夫だけど面白くないとか、これだと危ないとか・・・。ペンギンの着ぐるみの素材感と坂の素材感の相性とか・・・。番組のスタジオデザインではここまでテストの回数をやらないと思います。

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こちらは「バシリスクになってみる」ゾーンで、特殊なフィルムを水の上に張って水の上を歩く体験ができるのですが、この厚みを決めるのが大変でした。何ミリだとどう感じるとか、子どもはいいけど大人だとどうだとか・・・子どもたちがバシリスクになれるのかどうかにこだわってテストを重ねています。

また、「ライオンになってみる」ゾーンでは、当初はトランポリンを使ってライオンの狩りの様子を体験できるようにしようと思っていたんです。しかし、子どもたちにテストしてもらうと ちょっと危険なところがあるということがわかり、安全性を重視して、少し修正をかけました。時間のない中で何度も何度も子どもたちに試してもらってゲーム性と安全性を総合的にチェックしていくんです。もちろん子どもたちが楽しく学べないといけない。映像も含めてシミュレーションを重ね、子どもたちの反応に我々も毎回教えてもらっています。

―子ども目線に徹底的にこだわる―
土手内:例えば先ほどの「バシリスクになってみる」ゾーンでは、植栽にもこだわっています。

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バシリスクという動物は主にコスタリカなどに生息しているのですが、その視界に見える植物も現地の植物でないといけない。子どもたちにバシリスクになってもらうためにはコスタリカのジャングルにいるような気分を実感してもらうことが大事なんです。ですが、会期が長いので生の木を使うわけにはいかない。そこで現地の植物をリサーチして、造花ではあるけど、リアルさにこだわり抜いているんです。

また、子ども目線で楽しんでもらうためにテストにもこだわりました。

会議室で子どもたちにテストしてもらう

会議室で子どもたちにテストしてもらう

子どもたちが本当に面白いと思ってアトラクションで遊んでくれるのかどうかを確認するために、まず関係者の子どもたちでテストを行い、課題を洗い出したうえでテストを重ね、最終的には初見のモニターの子どもたちにも遊んでもらいました。そうすることで、精度を上げて行くんです。初見で体験した子供たちから、いかに本心を聞き出すか、これが難しいけど大事なことなんです。

そしてもちろん安全性もとても大事です。子どもの身体能力は年齢によって全然違います。例えば「ライオンになってみる」ゾーンではリアルさを追求するためにブッシュのような草を地面に生やすことを提案したんですが、元気なお子さんが転んだときの安全性を考えて2ヶ月くらい議論しました。子どもの目線で、リアルさ、楽しさ、安全性のバランスを取っていくのがとても大切なことです。

―土手内さんのおススメは?―

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土手内:会場には大きく言うと4つのゾーンと2つのコーナー、生きものの体の一部を身につける「ギア・センター」というコーナーもあります。「ギア・センター」では「モルフォチョウ」や「アフリカスイギュウ」などになりきって写真を撮っていただけます。これが大人でも意外と可愛いんですよ(笑)。
また、日によっては恐竜が会場を闊歩し、ライティングとサウンドにより迫力のある空間になります。

もちろんどのゾーンもオススメなんですが、皆で最もこだわったのは、入り口から会場に入ってきたときに子どもたちが最初に目にする風景です。

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セット模型で見る全体像

番組の考え方でいうところの“マスターショット”にあたるものですが、これはぜひ実際に見て、体感していただきたいです。会場に入った瞬間、会場全体がバッと飛び込んで、ドキドキ感とワクワク感を一気に盛り上げるよう設計しています。ご来場の方は必ず目にする「入口からの風景」ぜひお楽しみに!

―最後に一言―
土手内:とにかく子どもたちに「生きものになれる」という感覚を楽しんで欲しいと思います。子どもたちの大好きなダンゴムシにもなっていただけますし(笑)
もちろん大人や、海外から日本に訪れた方たちにも楽しんでいって欲しいと考えています。そして、最近流行のいわゆる「インスタ世代」の若者達にもアピールして行くような試みも考えています。

ぜひ会場で実際に体験して楽しんでいってください。


各コーナーの制作過程についての土手内さんのお話は尽きませんでしたが、続きはぜひ会場で! 子どもたちが「なれた!」という喜びから学ぶ楽しさを感じていただけたらと思います。

ぜひご家族でお越しください。

企画展「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」
【会期】2017年11月29日~2018年4月8日
【会場】日本科学未来館(東京・お台場)東京都江東区青海2-3-6
【開館時間】午前10時~午後5時(入場は閉館時間の30分前まで)
【休館日】火曜日(12月26日、1月2日、3月20日、27日、4月3日は開館)
年末年始(12月28日~1月1日)
【主催】日本科学未来館、講談社、電通、読売新聞社、NHKエンタープライズ、電通ライブ、ベクトル

※チケット情報など詳細はホームページをごらんください
ホームページ:http://nareru.jp

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