鶴ヶ城プロジェクションマッピング2015 はるか ~あかべこものがたり~

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まだ雪の残る福島県会津若松市で、「鶴ヶ城プロジェクションマッピング はるか」を、3月19日から22日の4日間行いました。3年目になるこのイベント、今年も沢山のお客様にお越しいただきました。事前の申し込みは一日を除きすべて満員で幕を開け、合わせて約23,500人の方にお越しいただきました。

今年のテーマは「あかべこものがたり」。

会津には「あかべこ」という赤い牛の伝説があります。お城の工事が難航していたとき、どこからともなく赤い牛が現れて手伝い、後日、近くのお寺にある牛の像が泥だらけになっていたという伝説です。

プロジェクションマッピングでは、暗い夜、あかべこが現れて鶴ヶ城の基礎組みをつくり、白い漆喰を塗り上げお城を完成させるストーリーを描きました。そこに、会津の豊かな動植物が四季ごとに映し出されて展開していきます。

美術にひびのこづえさん、音楽に大友良英さん、Sachiko Mさん、アニメーションは橋本大佑さんにお願いしました。コスチューム・アーティストのひびのさんの描く動物や植物は、やさしい独特の色の世界を作り上げました。特に今回デザインした「あかべこ」と「八重桜」は地元の女性たちに評判になり、手拭いになりました。グッズが誕生したのは今年が初めてです。2年目の参加となる大友さんとSachikoさん。今年は弦の音色を大切に重ねた、広がりのある音楽に仕上げてくださいました。

上映の度に会場から歓声があがるのは、あかべこがお城いっぱいに広がり、目玉をきょろきょろさせるシーン。子どもたちも大喜び! さらに、荘厳な音楽にのって繰り広げられる会津の自然は、浮遊感があって会場をわくわくさせました。そしてエンディングの桜、桜、桜! 来る春に想いをはせ、祈りを込めてコンテンツは終わります。

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お城いっぱいに広がったあかべこが目玉をきょろきょろ!

 

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あかべこが運んできた花や鳥が描く会津の色鮮やかな情景

 

去年からこのプロジェクションマッピングを見るためのツアーが始まっていますが、今年も北は北海道、西は名古屋からと、県外からもたくさんのツアーの方が来てくださいました。鶴ヶ城から車で20分という距離の名湯東山温泉からは、専用のバスが忙しく往復をしていました。

最後にお客様は、みなさん私たちがいるプロジェクターハウスの前を通るのですが、手を振ってくれるかた、頭の上で、腕で大きな輪を作ってOKサインをしてくれる方、「よかったよーーー」と声をかけてくれる方、「また来年もきますよ」といってくれる方…。私たちも胸を熱くしながら手を振り返していました。足を運んで下さったみなさま、ありがとうございました!

毎年繰り返し行うことでしか生まれない効果が、きっとあります。地元の方に習慣として受け入れていただき、ともに作りあげていくこと、県外から「来年は行こう」という方たちが生まれ、実際に来てくれること、なにより、地元に根付いていくことで新しい文化が生まれるように思います。

イベントが地域にできることはなにか、そのためにはどんなコンテンツがふさわしいのか、どんな雰囲気のイベントにすれば地元の方はじめ、みなさまに愛していただけるイベントになるのか、これからも日々考えながら、制作を続けていきたいと思います。
(事業本部 事業デザイン 菅山明美)

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福島県の小学校6年生に応募してもらった「夢の春デザインコンテスト」より